集中!集中!全集中!で『夫婦の絆』のペン入れを
やっている。
どんなにデッサンが出来ていても、絵は魂を込めないと、
凄みを醸し出せない。
作画する者の魂が抜けた絵では、人の心を揺さぶる
ことは出来ない。
『夫婦の絆』はクライマックスに向けて、今後は背景が
重要になる。
スタッフが背景に魂を込めなければならない。
スピードばかり気にしていると、「絵」が「図」になっ
てしまう。
だからと言って、のろのろ描いていては締切りが迫って
来る。
すると焦って妥協した絵になるのが一番怖い。
「丁寧」に「緻密」に描くことと、「のろのろ」描く
ことは違う。
空前絶後のクライマックスのために、スタッフ諸君に
思いっきり、プレッシャーをかけておく。